令和6年4月10日 ランチルーム

 小学部の子供たちは教室ではなく、ランチルームで給食を食べます。久里浜特別支援学校のランチルームは窓から海を眺めることができるとても素敵な場所です。

 知的障害の特別支援学校においては、給食は単なる食事の場ではありません。授業の一環なのです。自閉症の子供たちには食べ物の好き嫌いが激しい子供が少なくありません。また、単に「好き嫌いをせずに食べなさい」という指導をしてしまっては、食事自体が嫌いになってしまいます。給食の時間は、子供たちにとっても、先生たちにとっても、とても大切な時間なのです。

 挨拶をしてランチルームに入ると、先ずは手洗いです。挨拶も手洗いも、年間を通じて、そして、あらゆる場面で大切にしている指導の一つです。

 今月の給食目標は「いただきます、ごちそうさま、をきちんとしよう」です。ただ、大好きなメニューにフライングをしてしまう子も。。。

 入学時には嫌いなものが多く、食べる食材が限られている子供も、給食の楽しい雰囲気や先生方の励ましに応じて、少しずつ挑戦をしていきます。この日は進級お祝いメニューでお赤飯が出たのですが、大好きな子供、苦手な子供、どちらもいます。大好きな子供の様子を見て、そして、先生の声掛けに応じて挑戦した子供もいました。

 先生方の声掛けも実に多彩です。新年度に担任する子供が変わったばかりで、まだ信頼関係の構築の比重が大きい状況ですが、その中でも褒める場面を作り出し、より適切な方向へと導いていきます。

 今年度もおいしく、楽しい給食が続いてほしいと思います。

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