令和8年6月11日 幼稚部親子教室~「食べてみようかな」という気持ちを育てるために~
6月11日(木)9時30分から、幼稚部の親子教室が行われ、「『食べない』には理由がある―幼児期の食と偏食の話―」と題した幼稚部主事のミニ講話も行われました。


講話では、「食べられるようにすること」だけを目標にするのではなく、「なぜ食べないのかを理解すること」が大切であるというお話がありました。自閉症のある子供たちの中には、食べ物の味やにおい、見た目、食感への敏感さや、慣れないものへの不安など、さまざまな理由から食べることが難しい場合があります。そのため、「わがままだから食べない」のではなく、一人一人に理由があることを理解し、その子に合った支援や工夫を考えていくことが大切であることを学びました。参加されていたお父様やお母様、うなずきながらお話を聞いておられました。
特に印象に残ったのは、「大人からの『あーん』を受け入れられるようになることも食べ物を口に入れる経験を広げるために大事なやり取りである。」というお話でした。幼児の中には、初めて見る食べ物や慣れない食感に強い不安を感じる子供もいます。そのような子供にとって、信頼している大人との「あーん」のやり取りは、「この食べ物は大丈夫そうだな」「ちょっと食べてみようかな」という安心感につながります。まずは食べ物を口に入れてみる経験を積み重ねることが、新しい食べ物との出会いや食の広がりにつながっていくのだということを改めて学びました。



ちなみに、この日の給食は焼きそばでした。配膳の際には、子供たちが少しでも食べやすくなるよう、さまざまな工夫がされています。例えば、「まずは食べてみようかな」という気持ちになれるように、好きなお肉を少し多めにしたり、苦手な野菜は少量にしたりと、一人一人に応じた配慮がなされていました。そのような配膳の工夫からは、『食べられるようにする』のではなく、『食べてみようかな』という気持ちを大切にしている先生方の姿勢が感じられました。
