令和8年6月10日 幼稚部の授業を参観して~先生と一緒にやり取りを楽しむ~
6月とともに梅雨の季節がやってきました。幼稚部の6月のテーマも「つゆ」です。幼稚部のフロアには、雨や傘、長靴、かえる、レインコート、虹など、梅雨を感じられる環境が整えられています。



さて、6月10日(水)、今年度初めてとなる校内授業公開と授業研究会を実施しました。今回は、幼稚部から1授業、小学部から2授業を公開しました。最初の授業は、幼稚部年中組の個別活動です。自立活動の時間において、教師と一対一で行う学習の様子を参観しました。活動のねらいは、次の二つでした。
① 具体物や動作を介したやり取りを通して、教師からの働き掛けに応じたり、交互に物を操作したりする。
② やり取りの中で、「〇〇ちょうだい。」などの言葉掛けに応じたり、自ら表出したりする。
授業を担当したA先生は、B君の好きな動物や恐竜の教材を取り入れながら、二つのねらいの達成を目指して授業を進めていました。



B君は、めくり式のパンダのイラストの動きと教師の動きを見ながら、意欲的に動作の模倣に取り組んでいました。また、恐竜のフィギュアをA先生とB君が一つずつ持ち、丸い枠の中を進んで最後に「ぴょーん」とジャンプして透明な容器に入れる活動にも取り組みました。
B君は、丸い枠の上を「トントントン」とリズムよく進みます。A先生は、その動きに合わせて自分の恐竜も一緒に動かします。そして最後の枠まで来ると、A先生が「ぴょーん」と声を掛けながら恐竜をジャンプさせました。するとB君も、その動きに合わせて恐竜をゆっくりとジャンプさせ、透明な容器の中に入れることができました。
A先生に自分の動きを合わせてもらう経験を重ねる中で、B君は教師の存在に気付き、教師の動きや声に注目しながら活動していました。特に「ぴょーん」の場面では、笑顔を見せながらA先生と動きを合わせることができ、とても印象的でした。
大人に合わせてもらう経験は、子供が相手の存在に気付き、「この人と一緒にいると楽しい」「この人とやり取りしたい」と感じるための大切な土台になります。その後もA先生は、声の調子を変えたり、豊かな表情で伝えたりしながらB君とのやり取りを続け、B君も教師に気付きながら笑顔で応じていました。
今回の授業を通して改めて感じたのは、子供の好きなことや興味・関心を出発点にしながら、教師が子供の動きや気持ちに丁寧に寄り添うことの大切さです。自立活動では、できることを増やすだけでなく、人とのやり取りの楽しさや安心感を積み重ねていくことが重要です。これからも、一人一人の子供が「先生と一緒だから楽しい」「もっとやってみたい」と感じられる授業づくりを大切にしていきたいと思います。
