令和6年1月12日 星つむぎの村 出張プラネタリウム
今日は星つむぎの村が山梨からプラネタリウムドームをもって久里浜にやってきてくださいました。星つむぎの村の皆さんは、全国各地を回って、様々な障害のある子供を含め、多くの子供たちに星の魅力を紹介してくださっています。
自閉症の子供たちが普通のプラネタリウムを体験する事は結構ハードルの高いことです。知らない場所、暗くて締め切られた空間で、ある程度以上の時間を過ごすわけですから、声を出してしまったり、歩き回ってしまったりしてしまう可能性も高いのです。
でも、星つむぎの村のプラネタリウムにはそんな心配はいりません。ドームの中央にある機械に触れたり、ドームに寄りかかったりさえしなければ、泣いても、騒いでも、走り回っても大丈夫と言っていただけました。朝早くから持ってきてくださったドームは直径7m、高さも4m以上あります。1日かけて4回もの投影をしてくださいました。
最初に体験したのは幼稚部の幼児たち。はじめに注意点を紙芝居形式で確認します。幼児たちは初めて見る大きなドームにびっくり。中に入るのには勇気が必要でした。大泣きしながら入った幼児もいました。ただ、投影が始まるとだんだんと泣き声も小さくなっていきます。しばらくすると全く泣き声は全く聞こえなくなり、集中していく様子が外にいてもわかりました。投影の最初は黄道12星座の紹介でその中で、ドームの中に入った子供たち一人一人の名前を呼んでくださいました。また、近づいてきた火星を押し戻したり、土星の環をくぐり抜けたりと、様々なストーリーにどんどん引き込まれていきました。
子供の中にはどうしても怖くてドームに入れない子もいます。そんな子供のためには、iPadで映像を見ることができたり、星座の塗り絵をパウチにして遊ぶオプションも用意してくださっていました。投影が終わって出てくる幼稚部の子どもたちは、とても満足した表情を見せてくれました。
2回目の公演は小学部1・2年生です。ドームの中で撮影した画像をご覧ください。暗いドームの中で撮った写真、はっきり写っているのは動かずに集中して映像を見ている証拠です。
3回目は3・4年生、4回目は5・6年生が鑑賞しました。年齢が上がるにつれ、映像に集中するまでの時間がどんどん短くなるのがとても面白かったです。1回の投影は30分程度でしたが、本当に全員が集中して楽しむことができました。
この素晴らしい体験を提供してくださった、星つむぎの村の皆さんに改めて感謝申し上げます。
今回来てくださった「星つむぎの村」のWebサイトはこちら
一般社団法人 星つむぎの村 – 星を介して人と人をつなぐ場 (hoshitsumugi.org)