筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

「はつもうで いったよ」 ~冬休みの日記から~

1月11日 「はつもうで いったよ」 ~冬休みの日記から~

 休憩時間、4年生の教室に入ると、T君と目が合った。
近づいて行くと、バランスボールに座って掲示物の前にいた彼が、私に「はつもうで だいきち」と話しかけてきた。
 
 T君の前の掲示物には、冬休みの絵日記がクラスメイトのものと一緒に貼り出されている。
その一つが、彼が自分の顔と大吉のおみくじを一緒に撮った写真だった。
写真の隣には「はつもうでに いきました。おみくじで だいきちが でました。」と書かれていた。
私が、「そうか、初詣に行って、おみくじを引いて、大吉だったんだね」と言うと、嬉しそうに笑顔を見せた。
そして、もう一度、「はつもうで だいきち」と前より大きな声で言った。
T君は、ほかの絵日記に視線を移し、「ディズニーシー いった」「スケート いった」と次々に教えてくれた。
 
 私は嬉しかった。2日前の始業式の「校長の話」で、私は、自分の冬休みの日記を披露した。
3つ動画を交えて子供たちに見せたのだが、そのうちの一つが初詣の内容だった。
T君は、それを覚えていて、私が入ったとき、始業式の話を思い出してくれたのだろう。
「僕も行ったよ」と伝えてくれたのだと思う。
私は、しばらくもらっていない新年のお年玉をもらったような気分になった。