筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

裏山での非常食体験 ~地震津波避難訓練~

11月2日 裏山での非常食体験 ~地震津波避難訓練~

 地震と津波を想定しての避難訓練があった。昼前、地震があったという放送が入り、地震が収まったが津波の心配があるので裏山に避難するように、という放送が続いた。放送から、およそ10分で全員の避難を完了した。スムーズな避難であった(写真)。

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 本校の目の前は東京湾であり、地震が起こると、まず津波が心配である。そこで、日頃から、子供の足で15分程の裏山グランドに行くことに慣れるようにしている。裏山グランドは、お隣の研究所の所有でフットサルのコートになっている。そこを、運動や遊び場として使わせてもらっている。そして、今回のような避難場所としても使わせてもらうこともあり、本校の命綱となっている。

 さて、スムーズに裏山グランドまで避難できたのだが、今日は、ほかにも訓練がある。地震があって、すぐに保護者に引き渡せないことを想定し、教職員がテントを張る、そしてテントの中で非常食を食べる、最後に保護者に引き渡すという内容である。

 教職員によるテント設営では、寄宿舎職員が活躍した。彼らは宿直勤務で避難しなければならなくなったときのために、一人で設営できるように日頃から訓練しているのである。今日は、教室の教員をリードしててきぱき動いていた。その甲斐もあって、一つのテントを10分弱で張り、9張りを20分ほどで設営した(写真)。この間は、教室の教員の中からも設営に出るので、さぞや子供たちは落ち着かないことだろうと思っていたが、取り越し苦労だった。子供たちは、教職員がテントを張る作業を興味深く見て、落ち着いて待っていた。

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 テント設営が終わると非常食体験である。子供たちについては、各自が食べられる物を家庭に用意してもらっている。驚いたのは、用意された非常食のバリエーションである。缶詰、菓子類が多いが、特にいろいろな缶詰が用意されていることには驚いた。パンや菓子類はともかく、肉や魚の缶詰、普通の料理に近い非常食もあった。自分の好きなものがあるせいか、子供たちはよく食べていた。非常時に落ち着けるものがあるだけでも安心材料である。中には、家庭で用意してくれたものを食べられない子供もいたが、こうした家庭については再考をしてもらう(写真)。

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 そして、保護者への引き継ぎ。保護者が到着した順に拡声器で子供の名前を読み上げ、確実に引き渡す。いつ呼ばれるかと待つ子供たちの顔には不安が浮かぶ。名前を呼ばれた瞬間、ぱっと笑顔になる。急いでリュックを背負い、保護者の下にかける姿はかわいい(写真)。

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 こんな機会が現実にならないことを祈るばかりだが、万が一のための訓練は怠らないことにしよう。次は、どんな想定で行おうか。