筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

授業スキルアップ研修②

 授業スキルアップ研修について②
~子供の評価を根拠にして指導を見直す~

 1学期に引き続き、2学期以降も授業スキルアップ研修に取り組んでいます。2学期は、10名の教職員が授業を公開しました。3学期は、11名の教職員が授業を公開することになっています。
                          幼稚部4歳児学級の授業
1.jpg 先日は、幼稚部4歳児(年中児)学級の集団での授業を公開し、事後検討会を行いました。授業者の自評に対し、「教師がどのような意図で子供に指導を行ったのか」、「その結果、子供はどのように変容したのか」を明らかにしなければならないという意見が出されました。こうした意見が出された背景として、授業者が「もっと子供の応答を待てばよかった」、「子供の表現を見逃してしまった」など、自身の反省を多く語ったことで、何を教えたかったのか、子供は何を学んだのかが明確にならず、指導の効果や子供の評価を根拠にして何を見直す必要があるかを検討できなかったことが考えられます。

 そこで、再度、授業者が一人一人の子供の今もっている力をアセスメントの結果と日々の様子を照らし合わせて説明しました。それを踏まえて、この授業では、何をねらい、どのように関わり、子供はどのような言動を示したか、その言動を授業者はどのように評価したかを述べました。その上で、次の授業で子供に教えたい言葉やそれを教えるための教師の働き掛け方などを検討しました。

 授業中の子供の言動は、教師や教材などとの関わり合いの中で生まれるため、授業の振り返りをする際に、教師の関わり方や教材の在り方など、指導の反省が多くなり、子供の評価があいまいになることがあります。

 しかし、子供が確かに育つ授業を行っていくためには、授業の中で子供が何を学んだのか、何を学ぶことができなかったのかを評価する力、それを人に説明する力、その評価を基に、授業や指導計画を見直し、授業を変えていく力が必要です。

 また、幼稚部では、子供たち一人一人の発達の状況や障害の特性を捉え、遊びを通しての総合的な指導が行われています。そのため、一つの活動を通して、子供にどのような力を育てたいのかを明確にしていく必要があります。

 現在の本校幼稚部の指導案は、小学部と同じ物を使用しており、一つの活動を通して、子供にどのような力を育てたいのかを十分に表現できていません。今後は、子供に育てたい力を表現できるような幼稚部独自の指導案を作成していきます。このことにより、一つ一つの活動のねらい、指導内容・方法が明確になり、子供の評価を根拠にして授業や指導計画を見直しやすくなると考えています。

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 小学部3年生 音楽の授業             寄宿舎の季節行事
   (11月に実施)                (10月に実施)

2学期に公開した授業の一部を写真で紹介します。