筑波大学附属久里浜特別支援学校 Special Needs Education School for Children with Autism,University of Tsukuba

学校経営の方針(令和2年度)

【筑波大学附属久里浜特別支援学校の使命】 

 筑波大学附属久里浜特別支援学校(以下、久里浜特別支援学校)は、国立大学法人法施行規則第4条に基づく、国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)の附属学校である。筑波大学には附属の特別支援学校が5校設置されており、久里浜特別支援学校はその中で国立大学法人附属学校として唯一の知的障害を伴う自閉症のある子供たちの教育を担う学校であり、次の使命を有している。

1.筑波大学との連携
 久里浜特別支援学校は、筑波大学との連携・協力のもとで、筑波大学の教育・研究の発展・充実に貢献する。

2.先導的研究の展開と成果の発信
 久里浜特別支援学校は、わが国唯一の知的障害を伴う自閉症のある子供の教育を担う附属学校として、関係諸機関と連携の下、知的障害教育及び自閉症教育並びに地域支援に関わる今日的な課題に先導的、実践的に取り組み、その研究成果を広く、国内外に発信する。

3.教育の深化と社会への貢献
 久里浜特別支援学校は、学校教育法第72条の目的を実現するための教育を行うとともに、現職教育及び地域支援に貢献する。



【学校教育目標】 

 子供一人一人の思いや個性を大切にし、障害特性等に応じた指導を通して、豊かな心と丈夫な体を育み、主体的に考え、判断し、表現する力と態度を育成する。

 久里浜特別支援学校に在籍する知的障害を伴う自閉症のある幼児・児童は、一人一人障害の状態や特性、心身の発達段階が異なり、実態は多様である。また、個々に有する思いや個性、興味・関心等も様々である。これら多様な実態の幼児・児童一人一人に応じた指導を行うことで、個々の良さや可能性を広げていくことが学校の務めである。幼児・児童の実態を的確に捉え、指導目標・指導内容を適切に設定し、有効な手立てを用いる或いは必要な配慮を行いながら指導を展開することにより、将来の自立や社会参加のためたくましく生きる力の基盤を、確かに育てることを目指す。

 具体的には、幼児・児童が夢や願い、好きな事柄、得意なことなどに向かって自ら学ぼうとする意欲を大事にしながら、心身の調和的発達を促し、豊かな心と丈夫な体を育むようにする。また、人への関心を高め、人と関わることを楽しめる気持ちや態度を育てるとともに、自分なりに考えたり選択したりして行動する力や、人に考えや思いを伝える力が身に付くようにする。


目指す子供像

 〇豊かな心と丈夫な体を持つ子
 〇夢や願いに向かって主体的に学ぶ子
 〇人との関わりを楽しむ子
 〇自分なりに考え、行動する子
 〇自分の考えや思いを表現する子




【学校経営の方針】
 久里浜特別支援学校に課せられている使命を遂行するため、教職員の協働体制を再構築し、保護者や関係者、地域の方々等と連携を図りながら、幼児・児童一人一人を確かに育てる教育を追究する。令和2年度は、以下の5項目に重点を置き、学校を経営する。

1.筑波大学の教育・研究及び事業への貢献
 筑波大学の関係部局及び関係者と連携協力し、久里浜特別支援学校の教育・研究の成果をもって学生教育及び現職教育等に貢献する。

 具体的には、筑波大学(障害科学類、他)研究室との協力関係を新たに構築する。また、筑波大学生を教育実習及び介護等体験に受け入れ、筑波大学公開講座、教員免許状更新講習、免許法認定公開講座、JICA協力事業、附属学校教育局主催事業、特別支援教育連携推進グループ企画事業等にも協力する。


2.先導的で高度な教育・研究の展開と成果の発信
 わが国の知的障害教育及び自閉症教育における今日的課題に対して、関係諸機関との連携の下、中・長期的な見通しをもって組織的に教育・研究に取り組み、その成果を国内外の特別支援教育関係者に積極的に発信する。


3.安心・安全で信頼される学校づくり
 安全対策・感染症予防対策と危機管理の体制を確立し、幼児・児童が安心・安全に学び、教育・研究にまい進できる学校づくりを進め、保護者をはじめ関係者、地域の方、ひいては社会から信頼される学校となる。

 また、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という未曽有の非常事態に直面し、通常のとおりに学校教育活動を実施することが難しいため、わが国や筑波大学等が示す対策や方針を踏まえながら、学校として可能な限り、幼児・児童の健康を守り、必要な教育の実現と保障に努める。


4.業務の改善と職場環境の整備
 校務分掌を再編して教職員の業務の偏りを是正し、教育・研究に集中できるようにするとともに、教職員の安全衛生を保つため意識を改める研修や必要な職場環境の整備を進める。

 具体的には、会議日程や行事準備等の設定に配慮し、業務が計画的に進められるようにするとともに、勤務の効率化を進める雰囲気を職場に醸成し、会議等の時間厳守を徹底する。また、幼児・児童や保護者、同僚等への接し方については、適宜自己又は相互に振り返る機会を設け、よりよい関係を構築していくようにする。


5.教職員組織の活性化と専門性の向上
 公立学校等との人事交流を積極的に促進し、教職員組織の活性化を図りながら、教育・研究において専門性の高い学校の維持・強化を図る。特に幼児・児童の見方・捉え方について教職員間で研鑽を積むよう工夫するとともに、教育実践をまとめ、対外的に発信する機会を設けるようにする。

 また、教職員一人一人が自己目標を設定し、その達成を目指す取組を通して、教職員として成長を図るようにする。


目指す教職員像

 〇学校の使命を自覚し、同僚との協働によりその遂行を目指す教職員
 〇幼児・児童の安全・安心を守る教職員
 〇幼児・児童一人一人を理解し、寄り添うことができる教職員
 〇専門性を高めるため研鑽を積もうとする教職員
 〇保護者や関係者と十分にコミュニケーションを図り、信頼される教職員
 〇公私を区別し、同僚とも節度ある態度で接する教職員
 〇法令を遵守し、任された校務を、責任を持ってやり遂げる教職員


※ 関係機関との相互協力
 本校は、平成16年7月に、隣接する独立行政法人国立特別支援教育総合研究所と教育研究交流に係る協定を締結し、様々な取組について相互協力する関係を築いている。